Hazy moon night
ハヤテはまたメグミの手を引いて歩き出した。

「どこ行くの?」

「早く二人きりになりたいって、ずっと思ってた。思いきり抱きしめて、メグミがオレだけのメグミだって、確かめてもいい?」

いつになく大胆なハヤテの言葉に驚き、メグミは少し照れ臭そうに目をそらした。

「なんか…ハヤテじゃないみたい…。」

「こんな、オレらしくないオレは嫌い?」

「ううん…。たまにはいいかな…。」

メグミが微笑むと、ハヤテは立ち止まり、メグミの頬にキスをして、耳元で囁いた。

「今夜は帰してあげられないけど…いい?」

「…うん…。」




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