Hazy moon night
メグミはハヤテの背中に手を回して、切なげに呟いた。

「お願い…私の事…離さないで…。」

「絶対離さない…。メグミ…愛してる…。」

それから二人は何度も“愛してる”と囁きながら、抱き合った。

腕の中に抱きしめているのに、どこか寂しげなメグミの“離さないで”と言う呟きが、ほんの少しハヤテの心に引っ掛かる。

だけど、今この腕の中にメグミを抱いていると言う事が、ハヤテにとってすべてだった。




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