Hazy moon night
練習が終わると、図書室で本を読んで待っていたメグミが音楽室に顔を出した。

学校を出て、手を繋いで歩きながら、メグミが嬉しそうに話す。

「こうしてハヤテと帰るのも久し振りだね。」

「そうだな。それも今週で終わりだ。」

「私が来週から学校に来ないから?」

「それもあるけど…来週から、新しい伴奏者が来る事になったんだって。」

「そうなんだ。なんか寂しいね。」

「少しな。でも、オレもコンクールの練習に本腰入れたいと思ってたとこだから。」

「コンクール?」

メグミはハヤテの言葉に首をかしげる。


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