Hazy moon night
「ハヤテの歌も、聴いてみたいな。」

「ヘタだよ。」

ハヤテが照れ臭そうに呟くと、メグミがおかしそうに笑った。

「それでもいいの。あの曲でね、ヒロさんが奥さんにプロポーズしたんだって。ヒロさんの曲でストレートなラブソングは、他にないの。」

「へぇ。ロマンチストなのかな?」

「どうだろうね。でも、好きな人にあんなふうに想われるなんて、羨ましい。」

メグミの横顔を見ながら、ハヤテは少し恥ずかしそうに小さく呟く。

「歌えないけど…オレも、想ってるよ?」

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