Hazy moon night
ハヤテは白川の入れたコーヒーを飲みながら、今まであまり話す機会のなかった白川としばらく話し込んだ。

「先生はピアノ弾かないんですか?」

「授業では仕方ないから弾くよ。でも、音楽教師にも、あんまりピアノが得意じゃないヤツもいるからね、私みたいに。」

「いや、珍しいですよ…。ピアノじゃなかったら、何の楽器が得意なんです?」

「私はギターだな。若い頃はバンドなんかやったりしたもんだよ。」

「へぇ…。ちょっと意外です。」

話してみると気さくな先生だと思いながら、ハヤテはコーヒーを飲んだ。

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