Hazy moon night
授業はないはずなのに、ドアがほんの少し開いていて、中から人の話す声が聞こえた。

(どうしようかな…。)

ドアの前でハヤテが思ったその時、中で話す人の声がハッキリと聞こえた。

「それで…結婚の事は考えてくれた?」

(えっ…結婚?)

思いがけないその言葉に、ハヤテは聞いてはいけない話を耳にしてしまったと思った。

(なんかこの声…聞き覚えがあるような…。)

「春になったら、もう教師と生徒じゃない。堂々と一緒にいられるようになるんだよ。」

(えーっ?!禁断の恋ってやつか!!)

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