Hazy moon night
メグミと交わした約束を思い出し、ハヤテはいつもメグミのためにプリンを買ったパティスリーへ足を運んだ。

ハヤテは雨の中、傘をさし、店の外からショーケースの中のバースデーケーキを眺める。

(約束…守れなかったな…。でも今年は、先生と二人でお祝いしたりするのかも…。)

守れなかったメグミとの約束だけが心に残り、ハヤテの胸をしめつけた。

(ここにいたって仕方ない…。メグミがここにいるわけないのに…。)

ハヤテはため息をついて、パティスリーに背を向けた。


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