Hazy moon night
ハヤテはゆっくりとメグミに近付いた。

「オレも…そんな気がした…。」

うつむいたままのメグミの目に涙が溢れて、ポトリとこぼれ落ちた。

「泣いてるの…?」

「会いたかったの…ずっと…。でも、私の顔なんか、見たくないよね…。ごめんね…。」

メグミが涙を拭いながら、ハヤテに背を向けて走り去ろうとした。

「メグミ、待って!」

ハヤテは傘を投げ出し、メグミを追い掛け腕を掴んだ。


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