Hazy moon night
しばらく電車に乗って6つ目の駅から、5分ほど歩いたところに、メグミの住むマンションはあった。

初めて入るメグミの一人暮らしの部屋は、こぢんまりとしていた。

「あまり広くないけど…どうぞ、上がって。」

ハヤテはメグミの部屋に上がると、ぐるりと部屋の中を見渡した。

「相変わらず、本とDVDだらけだな。」

「うん。」

小さなテーブルの上にケーキの箱を置き、クッションの上に座ると、ハヤテは気になっていた事をメグミに尋ねた。


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