Hazy moon night
メグミは紅茶を淹れたカップを2つテーブルに置いて、箱からケーキを取り出した。

「この部屋に男の人が来るのはハヤテが初めてだから、安心して。気になってたでしょ?」

「うん…。」

(気になってたのバレてる…。)

メグミはケーキを切り分けながら、ハヤテの方を見た。

「ハヤテは…どうしてたの?」

「この間までイタリアにいた。」

「コンクールで最優秀賞獲ったの?」

メグミは驚いて目を見開いた。

「うん。それで、留学してた。」

「すごい…。おめでとう!」

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