Hazy moon night
メグミの言葉は、いつも甘くて優しい。

以前のメグミはいつも甘えて、会いたい、寂しい、もっと一緒にいたいと言っていたのに、随分大人になったなと、ハヤテはほんの少し寂しい気もした。

なかなか会えない分だけ、一緒にいられる時間は、片時も離れる事を惜しむように、ピッタリと寄り添って過ごす。

そんな時、メグミは以前のように思いきり甘えてくるので、ハヤテはそれがたまらなく嬉しかった。


東京のヒロの元を訪れたその日、父親の知り合いのミュージシャンだと思っていた人が、実はメグミの好きなミュージシャンのヒロだと初めて知った時は衝撃的だった。

その事をメグミに電話で伝えた時、メグミはあまりに驚き過ぎて、しばらく言葉を失った。


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