Hazy moon night
「わ、ホントだ。ハヤテのピアノ聴いてると時間経つの忘れちゃって。」

「ああ、そう…。」

(ピアノね、ピアノ。)

結局、自分の取り柄はピアノだけなんだなと、ハヤテはなんとも言えない複雑な気持ちになりながらも、ピアノ聴きに来てるんだからピアノの事しか頭にないのは当たり前かと思ったりもする。

(なんだ、この感じ…。胸がモヤモヤして気持ち悪いような…。)

今までに感じた事のない妙な不快感を覚え、ハヤテは首をかしげた。

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