Hazy moon night
「いただきます…。」

ハヤテが食事を始めると、母親は温かいお茶を2つテーブルの上に置いて、向かいの席に座った。

(なんか、食べづらい…。)

居心地の悪さを感じながらハヤテが箸を進めていると、母親は少しぎこちなくハヤテに話し掛ける。

「コンサート、もうすぐね。」

「うん。」

普段は必要以上に話す事がないので、会話が続かない。

母親もどこか落ち着かない様子だ。

(いつもはこんな事ないのに…今日はどうしたんだろう…?)


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