Hazy moon night
ハヤテがそれを受け取り、他の譜面と一緒に鞄にしまっている間も、メグミは自分の鞄を持って待っていた。

「先に帰っていいんだよ?」

「やだ、ハヤテと一緒に帰りたい。」

「…また送らせるつもり?」

「じゃあ、電車降りるまででいい。」

「…そういうわけにもいかないでしょ。」

「暗い夜道は危険がいっぱいだから?」

「そうですね。」

(送れって言ってるようなもんだろ、これ。)

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