Hazy moon night
歩きながら、ハヤテはメグミの横顔を見つめ、ぼんやりと考える。

(ウエディングドレスか…。メグミ、もしかして結婚に憧れてたりする?)

かつて浅井から結婚を申し込まれた時、メグミは“考えられない”と言って断った。

それを考えると、ただ結婚願望が強いと言うわけではなく、もしかしたら自分との幸せな結婚を夢見てくれているのかもとハヤテは思った。

ハヤテは、自分の隣でウエディングドレスを着て微笑むメグミを思い浮かべた。

(キレイだろうな…。いつかそんな日が来るといいな…。)

おぼろげに思い描く未来の二人の姿は、とても甘く幸せそうに見えた。

今はまだ将来を約束する事はできないけれど、いつかメグミを幸せにするのは、自分でありたいとハヤテは思った。




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