Hazy moon night
クリスマスの翌日、ハヤテは大晦日に行われるヒロのカウントダウンライブのリハーサルに参加するため、東京に向かった。

本当はメグミと二人で年越しをしたいとも思ったが、ヒロに頼まれるとイヤとも言えず、これも今後に繋がる経験だと思って引き受けた。

ヒロと親交のある大物ミュージシャンや、日頃ヒロが目をかけている若手のバンドと共に、迫力あるライブで年を越した。



翌日は父親と一緒にヒロの自宅に招かれた。

奥さんの作ったお節料理や洋風のオードブル、お雑煮など美味しい手料理をご馳走になって、ヒロと父親と一緒に酒を飲んだ。

「ハヤテ、すっかり馴染んできたな。」

「そうですか?」

「馴染んではきたが、染まらねぇのがまたいいんだよな。」

「…?よくわかりません。」


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