Hazy moon night
忙しくてなかなか会えない時は寂しくて、会いたい気持ちが抑えきれず、真夜中に車を走らせ会いに行って、明け方まで何度も互いを求め抱き合った事もあった。

メグミに寂しい思いをさせたくないと思っているのは嘘じゃないが、ハヤテ自身もまた、メグミ無しではいられなくなっている。

メグミと離れたくない。

ずっと一緒にいたい。

でも本当に、そのためだけに、初めて見つけた自分の行きたい道をあきらめて、後悔はしないだろうか?


“本当にあの子の事が好きなら、
それを言い訳にしないやり方を考えろ。”


ほんの数週間会えないだけでもおかしくなりそうだったのに、メグミのいない遠く離れたロンドンで、本当にやっていけるだろうか?


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