Hazy moon night
ただ、ハヤテは何も言わないが、メグミの中でひとつ気になっている事があった。

最近、たびたびヒロのバックバンドのメンバーに起用されているが、ハヤテは音大を卒業したら、どうするつもりなのだろう?

東京に行って、ヒロの元でミュージシャンとして活動するのだろうか?

また離ればなれになってしまうかも知れない不安がメグミの脳裏をよぎる。

だけどメグミは、別れるわけではないし、遠距離恋愛になったとしてもハヤテが自分の事を想っていてくれるなら大丈夫だと思っていた。

どんなに寂しくても泣いてハヤテを引き留めるような事だけはやめよう、そのためには強くならなければとメグミは思った。




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