Hazy moon night
「なぁ、川嶋。」

「ん?どうかした?」

「ハヤくん…卒業したらどうするんだ?やっぱりヒロさんのバックにつくのか?」

「ハヤテからは何も聞いてないけど、そうかも知れない。」

ソウタは眉間にシワを寄せて、雑誌をメグミに向け、ヒロの記事を指差した。

「ここ…。ヒロさん、今、ロンドンに拠点置いて活動してるって書いてある。」

「え?」

メグミはまじまじと、ソウタが指差した辺りの文字を目で追った。

「日本で見つけた若いミュージシャン連れてって、自分のバックとか仲間のバンドのヘルプにつかせたりしてるって。」

「うん…。」

「もしかして…ハヤくんも、ロンドンに行くつもりなのかな…?」



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