Hazy moon night
レストランを出ると、ハヤテはメグミの手を取り、しっかりと指を絡めて歩いた。

「この後、うち来る?」

メグミが尋ねると、ハヤテは首を横に振った。

「練習しないといけないから、メグミを家まで送ったら帰るよ。」

「うん、そっか…。もうすぐだもんね。でも会えると思ってなかったから、会えてすごく嬉しかった。」

「ごめんな…。」

少し無理をしているのか寂しげなメグミの笑顔を見て、ハヤテの胸はしめつけられるように痛んだ。

「でも少しだけ…寄り道してもいい?」

「いいけど…どうしたの?」


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