Hazy moon night
「澤口颯天様、そろそろ披露宴2部が始まりますので、ピアノのご準備の方をお願いします。川嶋恵様、いらっしゃいますか?お席にお戻り下さい。」

「あっ、そうだった。わかりました、すぐ行きます。」

係員に返事をすると、ハヤテは慌てて会場に向かいながら、メグミに向かって叫んだ。

「言いたい事があるんだ。悪いけどもう少しだけ…席に戻って待ってて。」

「うん…席に戻って…?」

メグミは不思議そうに首をかしげながら、ブレスレットを大切そうに握って会場に戻った。



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