Hazy moon night
会場に戻ったハヤテは、慌てて席に着いた。

「遅かったな、ハヤテ。」

父親が声を掛けると、ハヤテはうなずきながら小さく呟いた。

「ヤバイ…。これ…マジで運命かも…。」

席に着いたハヤテのそばにスタッフが来て、ピアノ演奏の曲について確認をする。

「演奏曲のタイトルなんですが…『Over the Rainbow』で、お間違いないですか?」

「あっ、ハイ…。すみません。もう1曲、どうしても弾きたい曲があるんですけど…いいですか?」




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