Hazy moon night
「ハヤテの代わりなんて、どこにもいないよ。少なくとも、私にとっては。」

呆然と立ち尽くすハヤテにニコリと微笑むと、メグミは家に向かって小走りに去って行った。

「え…?」

メグミの後ろ姿を見つめながら、ハヤテは今起こったできごとが理解できないまま、手の甲で自分の唇を押さえた。

(なんだ…?今の…?!)

生まれて初めて自分の唇に触れたその感触を思い出し、途端にハヤテは顔を真っ赤にした。

(キ…キス?!)


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