Hazy moon night
それからハヤテは、どこをどう歩いて帰ったのか、この間メグミを送った時の倍以上の時間をかけて家に帰り着いた。

ハヤテは部屋で上着を脱ぎながら、冷静になろうと、混乱した頭を整理する。

(あんなの、ただの気まぐれだ…。どう考えたってあんなにモテそうな子が、こんな地味で目立たなくてつまらないオレを好きになるはずなんてない…。)

きっとメグミは、ピアノを弾く自分を見て、何か勘違いしているだけだ。


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