Hazy moon night
ハヤテは何も言わずメグミの左側に移動し、そのまま黙って車道側を歩いた。

メグミはハヤテの横顔を見上げて嬉しそうに微笑むと、ハヤテの右手をそっと握った。

少し驚いたものの、ハヤテは照れ臭そうにその手を握り返した。

それから二人は相変わらず何を話すでもなく、ただ黙って手を繋いで歩いた。

(なんだこれ…。照れ臭いけど…これはこれでいいかも…。)


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