うそあい××

扉の近くには、
驚愕に固まる花梨たちが居た。


「あー………、見られちゃったね」


冬芽が笑いながら言う。


「王…子……………………
なにして………………」


花梨の声は震えていた。

「まだこれ、
誰にも言ってなかったのになぁ。
俺ら、付き合ってんだ」


はっきりと言い切る。



「…………嘘……よ…!」


「本当だよ?」



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