青春に、寄り道中。



いまだに高瀬くんがどうしてわたしを沙莉や若菜と同じように接してくるのかは、わたし自身もわかっていない。

だけど聞きにくいし……。


でも女の子に冷たいなら、わたしはきっとそういう対象として見られていないんだろうな。


なんかちょっと悲しいかも。
……って、なにに悲しんでいるんだろう、わたし。



「吉井さん? どうしたの?」

「えっ。 ……あ、なんでもないよ!」



すでに横のドリンクバーの機械で飲み物を入れ終わった高瀬くんに声をかけられて、メロンソーダがコップいっぱいまで入っていたことに気がついた。



「後ろ、並んでるよ」



そう言われて後ろを向くと、さっきの彼女や他にもふたりぐらい並んでいて。

わたしは急いでコップを取って、高瀬くんのあとについて、逃げるようにして席へともどった。



「恥ずかしかった〜……」



そう言いいながら、テーブルに肘を置いて両手で顔を覆った。


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