好きになるはずだった君は
必要な
「_それでは王よ。この世界には破滅への道しかないのでございますか。」



方膝を立てることには、王への忠誠の意がこもっている。



さて、このように言った少年…のような人物は十四歳のように見える。整った


顔立ちに鋭い目付きで、長い髪は後ろで結んでいる。その『彼』は心配そうに


王を見上げていた。



「いや…助かる方法はあるのだよ。ただ…。」



王は言葉を濁してそう言った。



「このケイル、命をかけてこの世界を守ってみせます。」



少年…ケイルははっきりとそう言った。



王は優しく微笑んだ。



「そうか、わが愛しきケイルよ。」



「はい。」



「その方法だが_」
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