姫×バトル〜あたしが優勝品!?〜
勇気と俊くんもびっくりした顔であたしを見ていた。
「マナが姫? てか、賭けて戦うって……」
戸惑うあたしたちに構わず、校長先生の話はどんどん進む。
「そして、姫賭けバトルの挑戦者。
つまり、王候補の王子ですね。
それに選ばれたのが、この生徒たちです。
みなさん拍手で出迎えてください」
「まず一人目、城川 英明(しろかわ ひであき)」
メガネの真面目そうな人が壇上に上げられた。
ん? あの人見たことある。
「生徒会長じゃん……」
俊くんが呆然と呟いた。
そうだ、生徒会長だ!!
入学式で見たことある!