familylove
prologue
いつもと変わらない朝。



5月の太陽はキラキラと輝いている。



「…じゃあ、愛。行ってくる」



「うんっ、気を付けてね慎吾。」



私達が夫婦になったのは、もう5年も前だった。


「ん〜〜っ、いい天気!そうだ、洗濯、洗濯!」


ここは小さなアパートの一室で、ベランダ付きの結構いい部屋。


洗濯物を干していると、不意に子供の服が落ちてきた。


「ぅわっ…」


慌ててキャッチしたものの、誰のだろうと首を傾げる。

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