鬼姫伝説 Ⅱ
おばあちゃんはしばらく入院することになった。
もう遅いからと私は病院を後にした。
一人で帰る帰り道。
おばあちゃん・・・。
私のせい・・・?
思わないようにしてたのに。
やっぱり、ダメだった。
私が側にいたら、おばあちゃんまで・・・。
そんなの嫌だ。
もう、誰も死んでほしくない。
傷ついてほしくない。
なんで・・・?
どうして私がこんな思いしなくちゃいけないの?
私が何をしたっていうの!?
「教えてよ!」
私の声は夜空に消える。
ポロポロと溢れだす涙を拭うことをせず私は走り出した。