鬼姫伝説 Ⅱ
見知らぬ世界
「こ、ここどこ・・・?」
目を覚ましたら、私は見知らぬ場所で寝ていた。
しかも、外。
起き上るとハラハラと落ち葉が身体から落ちて。
私は神社の拝殿にいたはず・・・。
泣いて、泣いて・・・いつの間にか眠ってた?
そして起きたらここにいた。
「な、なんなの?」
頭が混乱してる。
私、寝ぼけてどこかに来てしまったんだろうか。
それにしてもおかしい。
だって、こんな場所近くになかった。
見渡す限り、ここは森の中。
森なんて・・・。
気の生い茂る所なんて、それこそ私の神社の境内くらいしか・・・。
「それとも、ここ・・・神社の境内?」
そんなまさか。
私の知らない場所があるなんて・・・。