鬼姫伝説 Ⅱ
身体が、いうことを聞かない。
拒絶反応か・・・。
身体と心が別物では、負担がかかるという事なのか・・・。
千代は拳をグッとにぎり、唇を噛みしめる。
結局、永らえれないこの身体なら。
いっそ。
いっそのこと、“千菜”も巻き添えにして消えてやる。
苦しい。
悲しい。
こんなにも愛してる。
ただ、側にいたいだけなのに。
ただ、愛していると。
言ってほしいだけなのに。
「この身体ごと、消えてやります」
千代は立ち上がると、ふらつく身体を抑え走り出した。