鬼姫伝説 Ⅱ
「きゃっ!・・・ちょっと何すんのよ!」
私はさっきの男に捕えられ薄汚い小屋に連れてこられた。
ここに来る前ちらっと見えたのは大きなお城。
その城内にある小屋に私は連れてこられた。
乱暴に部屋の真ん中にほおり投げられ抗議しようと起き上ると男はすでに背中を向け部屋の外に出てしまった。
いったい、ここはどこなんだろう。
あの人の格好といい、あの城といい・・・。
まるで・・・。
「そんな、まさか・・・」
過ぎる可能性に頭を振って現実に戻る。
そんな事、起こるわけない。
あるわけないんだ。
あってたまるか!