鬼姫伝説 Ⅱ
私は、城の中に一室用意してくれた部屋に通された。
むだなものは何もないその部屋に一人残され私は一人考え事をする。
とりあえず、隙を見て抜け出さなければ。
あの時光って人は私の事を千代って人と間違っている。
まかり間違って結婚とかさせられたりして・・・。
「そ、そんなのいや・・・」
私はあの人の事を何も知らないし。
こんな知らない場所で結婚なんて・・・。
千代って人、死んじゃったのかな?
毒を受けたって言ってた・・・。
日常で生活していて毒を受けるなんてありえない。
ここはそれがあり得る時代なの?
やっぱり、ここは過去の世界なんだろうか。
だとしたらどうやったら戻れるんだろう。
「戻っても、私の居場所なんてないか・・・」
私なんていないほうが世界は平和に動いていくのかも。