鬼姫伝説 Ⅱ



人じゃないとしたらなんなんだろう。
格子の隙間から手を伸ばす。
ギリギリとどきそう・・・。




「あと少し・・・」




身体を押し込めながらようようそれに手が触れた。



その瞬間。
ビリビリっとした痛みが指先に走りまばゆい光がそれから放たれた。




「な、なに!?」




やばいものに触っちゃったの?
ドキドキと不安に高鳴る胸。


光は次第におさまり、光の元には・・・。




「え、男の子・・・?」




白髪の男の子が眠っていた。
いつの間に?

というより、もしかしてやっぱりさっきのグルグル巻きの中身って人だったの?
ど、どういうこと!?





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