鬼姫伝説 Ⅱ



例え、木でできた牢屋だったとして素手で壊せる?
なんなの、一体この人!



彼は鬼羅と呼ばれた人を抱え立ち上がる。



「いこう」



そう言って先に進んでいく。
ついて行った方がいいの?

危険じゃない?
彼らは、私にとって害のある人?ない人?




それでも、今は彼らに頼るしか道はない。
こんな森の中で一人は心細い。



そう思って立ち上がり、ついて行くことにする。
しばらく歩いていくと、小さな小屋があった。
彼らの住処だろうか。




「はいって」




そう言って先に中に入っていく彼を追い中に入った。
中には囲炉裏があって、あとは布団のようなものがあるくらいで殺風景な部屋。
この時代はこれくらいが当然なんだろうか。

私の時代に物が多すぎるのかな?



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