鬼姫伝説 Ⅱ
「つめたっ」
川の水は冷たくて、でも、気持ちいい。
肩まで川につかると、空を見上げた。
雲一つない青空。
私は、どうしてここにいるんだろう。
ため息を一つ吐く。
考えたって答えなんて出なくて、私は川から上がると軽く服を絞って河原にごろんと寝転がった。
おばあちゃん、元気になったかな。
目を瞑ってじっとしていると、ふと影になる。
ん?と思って目をあけると私を見下ろしているのは鬼羅。
「あ、鬼羅・・・」
目があってそう呟くと、私が眠っていると思っていたのか鬼羅は驚き顔をそむけた。
ほんと、やな感じ。
「お前は、なにをしているんだ」
「なにって・・・」