鬼姫伝説 Ⅱ
「私も・・・ごめん。鬼羅が私の事なんてどうでもいいなんて、当然なのに・・・。会って日にちだって経ってないし、私人間だし・・・」
どうしてあんなにムキになったんだろう。
私だって、鬼羅にどう思われたっていいはずなのに。
「・・・お前は、確かに千代に似ている」
「え?」
「ふとした瞬間・・・本当に千代かと間違うほど」
暗くて鬼羅の表情は見えないけど。
きっと、悲しそうな顔をしてるんだろう。
千代さんを想いながら。
ズキン
あれ?
今・・・。
「でも、お前は千代ではない」
「当たり前だよ・・・」
「それに・・・千代は、もっとおしとやかだ」
「・・・・は?」
今、今サラッと。
サラッと失礼なことを!
なんか、むかつくんですけど。