鬼姫伝説 Ⅱ
「だが・・・、俺の態度で、お前を傷付けてしまったことは確かだからな。すまなかった」
「鬼羅・・・」
こんなに、穏やかな声だったっけ?
鬼羅じゃないみたい。
「お前はお前なのにな」
「・・・うん」
私は私。
私以外の誰でもないの。
「もう寝ろ。・・・熱が下がらん」
「ん・・・」
ゆっくりと瞳を閉じる。
なんだか、ざわついていた心が落ち着いたかも。
よかった・・・。
そしてそのまま私は眠りに落ちた。