鬼姫伝説 Ⅱ
「今日の晩御飯はなぁに?」
「今日はね・・・。っ、うっ・・・」
突然胸を抑えて苦しみだしたおばあちゃん。
蹲って苦しそうに唸る。
「おばあちゃん!?ちょ、おばあちゃん!!」
「・・・っ、だいじょ・・・大丈夫だよ、・・・」
みるみる顔色が青ざめていく。
私は足をもつれさせながら家に入り救急車を呼んだ。
どうしよう。
おばちゃんが!!
救急車はすぐにやってきた。
おばあちゃんと私を乗せて走り出す。
救急隊員はおばあちゃんの介抱をする。
私は気が気じゃなかった。
お願い、おばあちゃん無事でいて。
お願いだから!