鬼姫伝説 Ⅱ
「ちょ、なにするのよ!」
慌てて合わせ部分を掴み鬼羅を引き放す。
急にどうしちゃったっていうのよ。
そんなにその痣が珍しいのかしら。
確かに、鈴の形なんて珍しいかもしれないけど。
だからって見たがるなんて変でしょ。
「見てどうするのよ。変態」
「へ・・・!?誰がだ!確かめたいことがあるのだ。見せろ!」
「確かめたいって・・・」
「千菜ちゃん。申し訳ないんだけど、俺からもお願い」
琉鬼くんまで・・・。
いったいどうしちゃったのよ。
見せるって言ったって、場所が場所だし恥ずかしいんだけど。
でも、いやだって言って引きそうにないし。
「ちょ、ちょっとだけだからね。ちょっと見せたらすぐしまうから!」
「ありがとう、千菜ちゃん」
お礼を言われても・・・。
仕方ないか。
私はあまりほかが見えないように慎重に胸元を開いた。
一応ブラをしているけど、下着だって男の子に見せるのはやっぱり恥ずかしいもんね。