鬼姫伝説 Ⅱ
「これは・・・」
鬼羅が息をのむ。
恥ずかしくて反らしていた顔を向けると、目を見開き驚いた顔をしている。
訳が分からず首をかしげる。
「なに・・・?」
怪訝な目を向けると二人はハッとしたように顔をあげた。
私は着物を直し痣を隠した。
「ありえない・・・。ありえないが・・・」
「うん・・・。もしかしたら、あの呪術師が他にも同じような呪いをかけたのかもしれない」
「そうだな・・・」
二人は私のわからない会話を交わし何やら真剣だ。
この痣がいったいなんだというんだろう。
「お前、その痣はいつからある」
「え?これ・・・?これは、私が生まれた時からあるって聞いたけど・・・」
「生まれた時からだと?」
だから、なに。