Ri.Night Ⅱ
「冬吾くん、ありがとう!」
ドアを開けてくれた冬吾くんから荷物を受け取って、バイバイ、とお別れ。
「遅くなってごめんねー!」
持っていた荷物を下ろしながらそう声を掛けると。
「………」
何故か無反応。
何でこんなに静かなの?さっきまで話し声してたよね?
「ねぇ、どうし──」
……え、何、その顔。
脱いだ下駄を揃えて振り返れば、何故かこっちをガン見している皆がいて。
……いや、固まってると言った方が正しいかもしれない。
「お、おっはー?」
右手を上げてそう言うと、ドリフみたいに一斉にズッコけた皆。
あれ?ハズした?
「テメェは喋んな!!」
「……はぁ?」
何いきなりキレてんの?
「何で喋っちゃ駄目なのよ」
一方的にキレる悪魔煌にキレるあたし。
「ま、まあまあ凛音ちゃん落ち着いて」
「そうだよ凛音!めっちゃ綺麗なんだから怒ると勿体ないぞ!」
「えっ、ホント!?」
駆け寄ってきた陽に愛歌さん直伝キラキラビームを送る。