Ri.Night Ⅱ
「凛音ー!!」
「ひゃあ!」
び、ビックリしたぁ……。
寝室から飛び出してきたのは陽で。
陽は寄って来るなり立ったまま大きく股を開いて大の字になった。
「何で俺だけ甚平さんなんだよ!!」
「陽……」
「だーかーらー!何で俺だけ……って、抱き付くなー!」
だって可愛い過ぎるんだもん!
想像してた通り陽の甚平姿は可愛くて。
もう凛音ちゃん顔がゆるゆる~。
「お前等、周りから見たら危ない関係に見えんぞ」
「りっちゃん、俺んとこにもカモーン」
陽に続いて寝室から出て来たのは、浴衣姿の煌と彼方と壱さん。
「はぅぁ!」
ちょっと、皆格好良すぎてヤバいんですけど!!
「凛音ちゃん、どうしたの?」
陽に抱き付いたままのあたしを横から覗き込む壱さんに目が釘付けになって離れない。
あぁぁぁぁぁ。壱さん、ヤバイです。格好良すぎです。素敵です。
「壱さん」
「ん?」
「抱き付いても良いですか」
「うん、いいよー」
ふふっとニッコリ微笑む壱さんにまたもや心臓を撃ち抜かれ、その場で身悶えるあたし。
「では、遠慮なく」
陽の体から手を離し、壱さんに手を伸ばそうとすると。
「良い訳ねぇだろうが、妄想変態馬鹿女!!」
「あぁ!」
あともう少しという所で煌に引き離されてしまった。