Ri.Night Ⅱ
ムカツク!!
ホントムカツク!!
その性格を直せエセ野郎!!
「まぁまぁ、凛音ちゃん落ち着いて!凛音ちゃんは変な顔しても可愛いから大丈夫だよ」
い、壱さん……!
「ギャハハハハハハ……!」
今度は壱さんの一言で十夜以外の三人が大爆笑。
壱さん、酷い。
変な顔って……。
「……ったく兄さん、変な顔って言ったらフォローになってないよ?」
……え?
「え゙ーーーー!!」
爆弾発言をかましたのは、さっきあたしがタイプだと言っていた爽やか好青年で。
っていうか、ちょっと待って。
今この人なんて言った?
「兄さん?兄さん!?兄さん!!?」
え、誰が?
壱さんが!?
この爽やか好青年の!?
「兄さんーー!?」
「お前、さっきから兄さん兄さんうっせぇ」
「いたっ!」
ヒドイ!何も殴らなくても良いいじゃない!!
「凛音ちゃん、驚かせてごめんね?あれ、俺の弟なんだ」
いつものキラキラスマイルで弟くんだと思われる好青年を指差す壱さん。
嘘……ホントのホントに壱さんの弟なんだ。
何だか不思議な感じがして、壱さんの弟さんを穴があくぐらいジッと見つめる。
すると、弟さんは首を少しだけ傾げて、それはもう天使のようににこやかに微笑んだ。
ギャーー!ホントだ!
ホントに壱さんの弟だ!!
だってだってだって、笑った顔が壱さんのキラキラスマイルに似てるんだもん!
間違いない。本物だ。