Ri.Night Ⅱ
「あたし、皆に迷惑ばかりかけてるのに……」
「なーに言ってんだよ凛音ちゃん。凛音ちゃんを巻き込んだのは俺等“鳳皇”だぜ?こっちが迷惑かけてんだから凛音ちゃんは気にしなくていいんだよ」
「でも……」
「それに、凛音ちゃんには悪いけど俺等はあの時出会ったのが凛音ちゃんで良かったと思ってるから」
「勇介くん……」
ニッと笑った勇介くんの笑顔は嘘偽りなんか無くて。
胸の奥がキュゥと痛いぐらい締め付けられる。
「皆、そんな風に思ってくれてありがとう~」
「凛音ちゃん、すっげぇ顔!」
「可愛い顔が台無しだぜー?」
堪えきれなくなった涙が滝のように流れて。
きっと勇介くんの言うように、あたしの顔は涙でグチャグチャですっごいブサイクな顔になってるんだと思う。
「あとは、凛音ちゃんが総長に告るだけだな!」
「…………へ?」
勇介くんの口からとんでもない言葉が飛び出して、ピタッと涙が止まった。
「こ、告る?あたしが?」
「そう」
いや、そう、じゃなくて。
何であたしの気持ち知ってるの!?
「え、もしかして凛音ちゃん自分の気持ちがバレてないとでも思ってんの?」
「……っ、」
その一言に直ぐ様冬吾くんへと目を向けると、冬吾くんは「俺言ってないよ!」と慌てて手を振って否定した。
「いやいやいや。凛音ちゃんバレバレだから。皆気付いてるぜ」
な?と皆に同意を求めた勇介くんにニヤリと意味ありげに笑ったメンバー達にサーッと顔が青ざめる。
うそーん。