Ri.Night Ⅱ
「もうすぐ暴走が始まるからさっき着替えたんだ。今、煌さん達も着替えに行ってるよ」
ホラ、と零くんの視線を辿れば、壱さんと入れ替わるように煌が寝室から出てきて、その後ろから陽と彼方も出てきた。
「皆格好良いー!!」
零くんと同じく特攻服に身を包んでいる三人の元へと猛ダッシュして、近くでガン見。
イケメンに特攻服良いわー。萌え~。
「凛音!俺カッコイイ??」
その場でクルクル回る陽に「うんうん。格好良いー!」と手を叩て褒めまくると、「えへへ。そうだろ~」と満更でもなさげに照れる陽。
もう、その照れてる顔が堪らなく可愛くて、
「陽きゅんラブッ!」
いつものようにギューッと強く抱き締める。
「りっちゃんりっちゃん、俺はどう?」
「………」
いつもなら完全無視の彼方だけど、今回ばかりは無視せず素直に頷く。
すると、
「りっちゃん、そんなに見つめんなよ。照れるだろ?」
ポッと頬を赤らめて肩をつつきにきた。
……チッ。頷くんじゃなかった。
見た目はイケメンなのにホント残念だわこの人。
「ホラ、見つめんならもっと近くに来いって」
とか言いながら自分で寄って来た彼方は覆い被さるように抱き締めてきた。
ちょ、密着度ヤバイんですけど!
「……お前等、その光景周りから見たら異様だぞ?」
ですよね。
陽を抱き締めてるあたしを更に抱き締めている彼方。
周りから見たら絶対変だと思う。