Ri.Night Ⅱ


「じゃあ俺等も行くか!」


「んー」っと背伸びをしながらゆっくりと立ち上がった陽に続いて、彼方と壱さん、そして零くん達もリビングから出て行く。



……あれ?


皆の特攻服を見て、気になるものを発見。



「ねぇ、十夜」


「何だよ」


「皆の腕に何か書いてあるけど、あれ何?」


「………」


「え」



あたし、何か変な事聞いた?



「……お前、漢字読めねぇのか?」


「はぁ?」



馬鹿にしたような目であたしを見る十夜にムッと眉を潜める。



「失礼な!漢字ぐらい読めるよ!」


「じゃあ読んでみろよ」



馬鹿にしてる!

絶対馬鹿にしてる!!



「読めばいいんでしょ!?えーと、“鳳皇、八代目総長~……くろおう?桐谷、十夜”!」



読み終わったあたしは、どうだ言わんばかりに腰に手をあて、ふんぞり返る。


そんなあたしを十夜は「バーカ」と言ってデコピンし、歩き出した。



「何で!?合ってたでしょ!?」


意味分かんない!どこが間違ってたの!?

< 171 / 348 >

この作品をシェア

pagetop