Ri.Night Ⅱ
「あーもう、心臓持たない……」
両足をソファーの上に上げて天井を見上げる。
目を瞑って思い出すのは、今日の事。
初めての暴走に黒烏の襲撃。
知らなかった初代の事と、思いがけない鳳皇の人気。
色んな事が同時に起こって現実味があんまりないけど、ただ、ハッキリと言えるのは楽しかったということ。
後半は黒烏が襲撃してきたから楽しいも何もなかったけど、皆との暴走と初代の話は得るものが多かった。
少しだけど皆に近付いた気がする。
これからもこんな風に皆に少しずつ近付けたらいいな……。
そんな事を思っていると、本当に睡魔が襲ってきて、瞼が少しずつ下がっていく。
寝るんなら寝室に行かなきゃ。
そう思っているのに、一度閉じてしまった瞼はもう上がる事はなかった。